初心者もできる!ネック調整のやり方のポイント

ギターは生き物
ギターは木材なので、気温や湿度によって縮んだり膨張したりします。
これからの冬の時期は湿度が低いので、お肌が乾燥するのと同じでギターも乾燥します。
ギターは生き物なのです。
ですので、ギターの近くにも加湿器をつけると良いでしょう。
ギターが乾燥するとネックが反りやすくなります。
また、湿度に気を付けていても年中同じコンディションを保つのは難しいです。
そのため、いつの間にかネックが反っていることがあります。
ネックが反っていると弦がビビってしまい、しっかり音が鳴りません。
そうならないように、たまにネックが反っていないか確認してみましょう。
今回はそのネックが反っているかの確認方法やネック調整のやり方についてご説明いたします。
※「ビビる」……弦がフレットと接触することによって、しっかり音が鳴っていない状態のこと
ネックの反りを直す仕組み
ネックには弦の数10kgもの張力がかかっています。
そのネックをどういう原理で直すのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
その正体は、ネックの中に入っている「トラスロッド」という金属の棒です。
トラスロッドを締めたり緩めたりすることで、トラスロッドの真っすぐになろうとする力が変わり、ネックの反りが調整できる仕組みです。

トラスロッド(ネック調整穴)
上記の赤丸の部分がネック調整する穴になります。
この穴はヘッド側についているものやネックの根本(ボディ側)についているものなどがあります。
稀にネックを外さないと調整できないギターもありますので、事前にご確認してください。
ネックが反っているかの確認方法
ネックが反っているかの確認方法として、
- ボディ側からヘッド側に向かって指板上のラインを見てみる(6弦側からと1弦側からの両側から見てみる)
- ヘッド側からボディ側に向かってい指版上のラインを見てみる(6弦側からと1弦側からの両側から見てみる)

6弦側のボディ側からヘッド側に向かって見た画像

1弦側のボディ側からヘッド側に向かって見た画像

6弦側のヘッド側からボディ側に向かって見た画像

1弦側のヘッド側からボディ側に向かって見た画像
この赤いラインが真っすぐなのが理想です。赤いラインが曲がっているとネックが反っていることになります。

順反りと逆反り
緑のラインのようにがくぼんでいる状態が「順反り」、青いラインのように山なりになっている状態が「逆反り」と言います。
ネック調整するための工具
ネック調整するために必要な工具は以下の通りです。
- 六角棒レンチ または ドライバー
- チューナー
ネック調整のやり方
- 弦をチューニングした状態でネックの反り方を確認する
- 弦を緩める
- 六角棒またはドライバーを使い、トラスロッドを90度(1/4周)くらい回す ※回す方向は画像を参照
- 1.から3.を繰り返す
トラスロッドを回していくうちに、調整したい逆方向に反ってしまった場合は、45度(1/8周)戻します。
順反りを直したい場合は、右回り(締める方向)に回します。
逆反りを直したい場合は、左回り(緩める方向)に回します。
トラスロッドを締めこむことで順反りが直ると覚えておきましょう。

反りを直す方向
アドバイス
今回ご紹介したネック調整のやり方は、アコギやエレキに関係なく基本的には同じです。
しかし、ギターによってはやり方が異なる場合がございますので、事前にご確認ください。
トラスロッドを回す工具は、メーカーやモデルによって特殊工具が必要な場合がございますので、事前にご確認ください。
ネックの状態によっては、修理が必要な場合があります。
それは以下の通りです。
このような場合は、楽器店やリペアショップの専門の方に見てもらった方が良いでしょう。
- ネックの反り方が「波打ったような反り方」や「ねじれ」
- トラスロッドを回し切っても反りが直らない状態
ネックの反り方は、順反りと逆反り以外にも「波打ったような反り方」や「ねじれ」というものがあります。
波打ったような反り方とは、ネックのラインが山あり谷ありの状態です。
ねじれとは、例えば6弦側から見ると順反りなのに1弦側から見ると逆反りの状態、またはその逆の状態のことを言います。
トラスロッドについては、トラスロッドを回す周回には限界があります。
無限に回せるわけではありません。
そのため、ネックの反り具合がひどいときは、トラスロッドを回し切ってもネックがまだ反っている状態になることがあります。
ネック調整したときは弦高が狂うので弦高調整も行いましょう。
弦高調整のやり方については次回の記事でご紹介したいと思います。
ネック調整をすることで弾きやすくなったり、きれいに音が鳴るようになったりします。
季節の変わり目や思い出した時などにネックの反り具合を確認してみましょう。
また、弦の太さを変えたときはネックにかかる張力が変わるので、ネックが反る可能性があります。
その際は必ず確認するようにしましょう。
もしネックが反っているのならぜひ調整してみてください。
正しく調整することで、そのギター本来の音色を出すことができます。
最高な状態でギターを楽しみましょう!