右手で感情を表現できるようになるストロークのポイント

左手ばかり練習して右手を疎かにしていませんか?
初心者の方はまずコードの練習から始める方が多いのではないでしょうか。
確かに、左手が動かないことにはコードも押さえられないですし、ギターソロのようなメロディを奏でることはできません。
そのため左手の練習に重きを置いて、右手の練習を後回しにしていませんか?
左手は出したい音を決めるものであって、右手は自分が思い描く感情や雰囲気、ニュアンスを表現するものです。
力の入れ具合で強弱がつきます。
弦をはじく位置によって音質が変わります。
ストロークの仕方によって雰囲気が変わります。
その他にも右手の動きによって表現できるものが変わります。
そのため、左手よりも右手の方が重要だと思っています。
そこで、今回は右手の動かし方についてご説明いたします。
ピックの持ち方のポイント
ピックの持ち方は人によって多少違います。ここでは基本的な持ち方をご説明いたします。
- 人差指の第二関節を直角に曲げる
- 人差指の第一関節は少し曲げる
- 人差指の第一関節のあたりと親指のはらを重ねて十字になるようにする
- 人差指と親指の十字の交点に、ピックの中心がくるように持つ
- ピックの向きは人差指と親指の十字に合わせる
- ピックの先は親指から約5~10mm出す(弾きやすい長さ)
ピックの先を出す長さは人それぞれです。
速弾きをする方などは短く持つ傾向があります。
コード弾きをする方はなどは長めに持つ傾向があります。
上記の長さは目安なので、ご自身の弾きやすい長さを探してみてください。
ストロークについて
そもそもストロークとは何か?
「ストローク」とは、右手を上下に動かし各弦を順番に鳴らすことです。
6弦から1弦(低音弦側から高音源側)に向かって鳴らすことを「ダウンストローク」、1弦から6弦(高音源側から低音弦側)に向かって鳴らすことを「アップストローク」と言います。
ストロークの練習の練習メニュー
- ダウンストロークのみ
- アップストロークのみ
- ダウンストロークとアップストロークを交互にやる
- テンポを少しずつ速くする
- 力加減を変えて強弱をつける
※左手で弦を軽く触れるようにしてミュートしておく。「チャカチャカ」という音しか出ない状態で練習すると右手のみに集中できる。
ピックを使ったストロークのやり方のポイント
- ピックは弦に対して斜めにする
- 右手は弦をなでるように上下に動かす(パンにバターを塗るイメージ)
- 肘はあまり動かさず、右手首をしなやかに動かす(手首が固定されて肘だけで動かすのはNG)
- 肩や腕の力を抜く
- 慣れてきたらスピードアップしてストロークしてみる
- ピックが弦に引っかかる場合は、ピックを握る力や腕、肩に力が入りすぎていないか、弦に対してピックの角度が直角になっていないか確認してみる
- 手首がしっかり動いているか(肘だけで動かしていないか)
- ピックを握る力や腕、肩の力が適度に抜けているか(力が入りすぎていないか)
- 弦に対してピックの角度が斜めになっているか(直角になっていないか)
- テンポがゆっくりのときは、弦をなでるように上下に動かす(パンにバターを塗るイメージ)
- テンポが速いときは、手の水を振り払うようなイメージで手首を振る
- どの弦も均一な力で鳴らせているか
- 何回ストロークしてもすべて同じ音量か
ストロークが上手くできるようになると、力加減やストロークの速さ、アクセントをつけるなどによって自分が思い描く感情を表現することができます。
悲しさを表現したいときは、弱くゆっくり弾いてみる。
楽しさを表現したいときは、力強く、素早くストロークするとともにアクセントをつけて弾いてみる。
あなた自身が感じたものを、そのまま表現できるようになると良いでしょう。
経験談
ここで、私のストロークに関しての経験談をお話ししたいと思います。
最初ストロークの練習を始めた頃は、腕にギプスをつけているかのようでした。
肘だけで動かしている状態です。
そうなるとピックが弦に引っかかってしまって、滑らかにストロークができません。
そのため、まずは右手首の力を抜き、手首を動かすように心がけました。
そうすると徐々に手首を動かせるようになり、滑らかなストロークの動きが出来るようになりました。
しかし、まだ課題がありました。
それは、各弦に対して同じ力で鳴らすことができていないことでした。
3・4弦は強く、1・2・5・6弦は弱く鳴っている状態です。
この原因は、肩、腕の力が入りすぎていたからです。
そのため、すべての余計な力を抜くように意識しました。
脱力に近い感覚です。
そうすることで、肩と肘、手首がすべてしなやかに動くようになります。
基本は手首の動きですが、手首のみで足りない動きは肩と肘が補ってくれる感じです。
そうすることで、各弦に対して均一の力で鳴らすことができ、各弦の音量も均一になりました。
この後はステップアップとして、アルペジオや指弾き、ピックを握りながらピッキングと指弾きを混ぜながら弾いたりといろいろな奏法をやっていきます。
その経験談はまた別の機会にお話ししたいと思います。
まとめ
今回は右手のストロークについてお話ししました。意外と右手も重要であることを知って頂けたでしょうか。
同じ曲でも右手の動かし方次第で別の曲に聞こえることもあります。
また、デュオで演奏する場合は弾き方を変えることで、音圧があがったり表現力が広がったりする効果があります。
曲をカバーしているギタリストの動画を見てみるのも面白いでしょう。
同じ曲でもギタリストによって弾き方が違うことがあります。
弾き方の違いを見つけたり、その弾き方を真似てみたりすることで、楽しみながらスキルアップしていけるはずです。
ストロークをマスターして自分の感情を表現してみましょう。
思うがままに弾けたときは充実感が計り知れないです。