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もう挫折しなくなる?|楽器練習のモチベーションを維持向上させる方法・マインドセット

知識編

ギター講師をしている中で、最近よく思うことがあるのでそれについて記事を書いてみようと思います。
今回の内容は、大きく分けて2つです。
1つ目は、特に初心者の方にありがちな、上達することやモチベーションを維持・向上させることを妨げてしまうかもしれないことについてです。
2つ目は、モチベーションをずっと維持させるための考え方、練習の取り組み方についてです。

今回の記事は全て私なりの考え方であり、私個人の意見として書いています。
ですので、参考程度にお読みいただければ幸いです。

モチベーションを低下させてしまう原因の1つ「ネットで上手すぎる人の動画を見る」

最近、初心者の方から「YouTubeに投稿されている動画は全部上手すぎて、自分が弾けるようになるとは思えない」と言われたことが何度がありました。
または「例えば『1か月間毎日練習したらこうなった』みたいな動画を見ると、自分と比較してしまって、自分はギターが向いていないのでは?と思ってしまう」という声も聞きます。

これは、何でも情報が手に入る時代だからこそ、情報過多になり余計な情報まで得てしまうことにより、悪影響をもたらしている結果だと思います。
ネットで調べたり動画を見たりすることで知識をたくさん得ることができます。
しかし、知識だけが増えていき、技術が向上していない。
知識量の方が技量より多くて、知識量と技量が伴っていない状態。

このような状態になっていないでしょうか。
このような状態ですと、自分の今の実力に落胆して自信を無くし、モチベーションがどんどん下がっていき、最終的にはギターを辞めてしまう、ということになりかねません。

そうならないようにするための方法(考え方)をご説明させていただきます。

※人によっては、上手に演奏する人を見るとモチベーションが上がったり、目標が高い方が頑張れるというタイプの方もいます。一概に全員が当てはまるということではございませんので、ご参考程度に読み進めていただければと思います。

モチベーションを維持し続ける方法・考え方

モチベーションを維持・向上し続けるための方法や考え方は下記の通りです。

  1. 楽しさを感じながら練習する
  2. 自分の今の実力を知る
  3. 目標をとても小さなステップに細分化し、1つクリアする毎に自分を褒める
  4. 練習時間を決めない
  5. 人と比べない、焦らない
  6. アウトプットする時間を増やす

各項目について順を追って詳しくご説明していきます。

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1. 楽しさを感じながら練習する

これはとても基本的なことでありながら、上記の7項目の中で最も大切なことです。

そもそも、楽器を始めた理由は何でしょうか?

好きなアーティストがその楽器を弾いていたから、誰かの弾いている姿を見てカッコいいと思ったから、モテたいと思ったから、楽器が身近にあったから、などなど。
理由はその人によって様々だと思います。
しかし、根本的には「楽しそう」「面白そう」「なんか良さそう」みたいなポジティブな感情があると思います。
それをいつも思い出しながら、常にその感情を感じながら楽器に触れていきましょう。

「楽しい」という感覚でやっていれば、自然と自ら進んで練習するようになります。
練習と感じないかもしれません。
少しずつ上達していき、達成感と充実感を感じていきます。
そして、どんどん上手くなりたい、いろいろな奏法を出来るようになりたい、いろいろな曲を弾けるようになりたい、というように向上心が強くなっていくと思います。
多少難しいと思うような壁にぶつかったとしても、なんとかして乗り越えようとするはずです。
そうなれば、好循環が生まれ、何も考えなくても自然と練習をするようになり、自然と上達していくことでしょう。

2. 自分の今の実力を知る

何かを達成させる上で、自分は何が出来て何ができないのかを知ることが重要だと思います。
それを知ることでやるべきことが見えてきます。
最初は誰もが何も分からないし何もできない状態から始まります。
なので、とりあえず一歩踏み出してみましょう。
ギターを触ってみる、弦を1本ずつ鳴らしてみる、ジャラーンとストロークしてみる、など。
コードなんか知らなくていいのです。
ストロークパターンなんて知らなくていいのです。
ただ、適当に音を鳴らすだけでいいのです。
ギターがどういうものなのかを感じて、ギターの音を感じてみましょう。

もしある程度経験がある方は、
どのコードが鳴らせてどのコードが鳴らせられないのか、
どのストロークパターンが出来てどのストロークパターンが出来ないのか、
どのテクニックが出来てどのテクニックが出来ないのか、
どのテンポまでなら弾けてどのテンポ以上は弾けないのか、など。
分かる限り洗い出してみます。

自分を過剰評価せず、過小評価もせず、ありのままの実力を知るようにしましょう。
誰もあなたを評価しませんし、評価する権利もありません。
周りの人などと比べることも必要ありません。
また、自分の実力に落胆する必要もありません。

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3. 目標をとても小さなステップに細分化し、1つクリアする毎に自分を褒める

ある目標に対して、小さなステップに細分化させていきます。

例えば「Cコードをしっかり鳴らせるようになりたい」という目標があるとします。
その場合は下記のように出来るだけ小さなステップに分けていきます。

① Cコードの押さえる箇所を覚える
② Cコードを押さえて、6弦だけ鳴らす(ミュート出来ているかどうか)
③ 5弦だけ鳴らす
④ 4弦だけ鳴らす
⑤ 3弦だけ鳴らす
⑥ 2弦だけ鳴らす
⑦ 1弦だけ鳴らす
⑧ 6弦から1弦までゆっくり順番に鳴らす or ゆっくりダウンストロークする

このようにとても小さなステップに分けて、1つずつクリアしていくようにします。
そして、1つのステップがクリア出来たらその都度自分を褒めてあげましょう。

初心者の方は特に、1つのステップのハードルがとても高いことが多いように感じます。
そのことにより、私には出来ないと勘違いしてしまい、モチベーションの低下に繋がっていきます。
そうならないために、とても小さなステップにして、なおかつ、楽勝と感じるくらいとっても簡単なステップから取り組んでいきましょう。
もしそのように取り組んでいく途中で、難しいと感じたり大きな壁と感じたりしたときは、さらにステップを細分化できないか考えてみます。

そして、これらのステップをクリアするためには、コツが必要だったり知識が必要になったりすることがあります。
また、出来るようになるまで繰り返し練習する時間が必要になってきたりします。
そのようなときに、ネットなどにある必要な情報を得るようにしましょう。
情報が必要になったときに情報を得るようにすることで、上達スピードが早くなると思います。

逆に必要以上の情報を得てしまうと、技量よりも知識量が上回り、上達スピードを遅くさせてしまったり、自分に制限をかけてしまったり、どうしてよいのか分からなくなってしまったりするかもしれません。

4. 練習時間を決めない

これは、練習しなければならないという義務感をなくすということです。
逆に言うと、練習しなければならないという義務感は必要ありません。

私の考えでは、上達する上で大切なことは「練習は時間より質」だと思っています。
いくら時間を費やして練習したとしても、意味のないことをやっていたら上達には繋がりません。
逆に、短時間でも有意義な内容の濃い練習をすれば、確実に上達していくことでしょう。
時には反復練習などが必要な時もありますが、練習時間は上達スピードには必ずしも比例しないと思います。

また、「モチベーションを維持し続ける方法・考え方」の1つ目でご説明した通り、楽しさを感じながらやるのが一番良いと思います。
楽しいことなら時間を忘れていつまでもやってしまうという経験は誰にでもあると思います。
その状態ですと、自然と向上心が出てきて、無意識にどんどん練習するようになります。
練習しているという感覚ではなく、遊んでいるような感覚にもなるかもしれません。
まさにその感覚で練習するのがベストな状態だと思います。

毎回時間を決めて練習していると、だんだん練習しなければならないという義務感を感じるようになっていきます。
義務感を感じるとだんだん楽しさを感じなくなっていくと思います。
そうなると、ただ時間だけを消費して質の低い練習になってしまうかもしれません。

だから、弾けるようになるまでの期限が決められている場合を除いては「自分が弾きたいと思った時ややる気になったときにちょっと触ってみる」くらいの軽い気持ちで取り組むことがモチベーションの維持向上に繋がるのではないでしょうか。

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5. 人と比べない、焦らない

これは練習に対する考え方や思考の部分になるかもしれません。

周りの人と自分のレベルを比べる必要は全く必要ありませんし、焦る必要もありません。
どんなに上手な人でも最初は何もできない状態から始まります。
そして、どんなに長い時間かかったとしても、練習し続けていれば必ず弾けるようになる思います。
最も重要なことは、いつまでも続けることです。
継続することです。

しかし、他人と比べてしまうと自信を無くしたり焦ったりしてモチベーションが下がります。
そして、いつの間にか弾かなくなってしまう、ということが、一番もったいない最悪なパターンです。

人によっては、他人と比べて競争するような感覚の方がやる気が出来て上達しやすいという人もいると思います。
しかし、私はこの考え方でやるとそのうち疲れてしまって失速するので、あまりお勧めはしません。だから、自分のペースでやりたい時に弾く、そしていつまでも続けていく、というのが良い考え方や思考ではないでしょうか。

6. アウトプットする時間を増やす

これは最近思うことですが、今ではネットなどで様々の情報を得ることが出来るため、知識はいくらでも身につけることができます。
しかし、初心者の方は特に、頭で理解しているだけで技術が伴っていないことが多い気がします。
頭と体(感覚)が連動していない状態です。
そうなると、どうしても頭でこうしたいと指示を出していても、体と連動していないためうまく動かすことができないということがあります。
頭と体にギャップが生じます。
この状態だと、うまく体を動かく事が出来ないことにもどかしさや苛立ちを感じると思います。
そうなると、質の良い練習の精神状態ではなくなってしまいます。
自信を無くしたり、他の何かのせいにしたりするかもしれません。
その状態で練習しても上達スピードは遅いと思います。

では、どのようにしたら良いのかと言うと、最低限の基本的な知識を得たらとりあえず練習してみる、ということです。
まずは最低限の知識で出来る限りアウトプットしてみることが大切だと思います。

練習していくうちに必ず何らかの壁にぶち当たると思います。
どのようにしたらこの壁を乗り越えられるのか分からなくなる時があります。
そのときが、まさに情報を得るタイミングです。
コードの押さえ方なのか、コードチェンジのコツなのか、あるテクニックのやり方なのか、など。
その際に必要な情報と少し応用的な情報を得るようにします。
そして、その得た情報をもとにまた練習していきます。
この繰り返しです。
こうすることで、現時点では過剰な無駄な情報を得ることなく、今の課題に集中することができます。
そして、1つ1つ壁を乗り越えていくのです。

まとめると、「情報が必要になったときにその都度知識を得ていく」というものです。

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まとめ

ここまで、モチベーションの維持向上について、最近思っていたことや私の考えとともにお伝えさせていただきました。
今回の記事は、私の意見であり、賛否を言うものではありません。
モチベーションについての私なりの考え方が少しでもご参考になれば幸いです。

今回はとても長い記事になってしまいましたが、お伝えしたいことでもあったので記事にしてみました。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます。

コメント

  1. なおや より:

    本当に、SNSやYou Tubeでは、みんなキレイな部分しか見せないとつくづく思います。
    何でも見れるようになると、人はなにもしない(行動不能になってしまう)んだな…と感じています。

    食品などでも、品質ではなくパッケージでお互いに差をつけようとして、スーパーなどがぐちゃぐちゃになっています。どれを買ったらいいか、わからないですね。

    僕もウクレレをたまに弾いていますが、三浦さんの考えと共通する事が多く、特に時間を決めず、他のこともしながらふんわりと楽しんでいます。

    これからも記事をたのしみにしています。

    • yuu より:

      コメントありがとうございます!
      共感していただいて嬉しいです。
      記事もマイペースに投稿していこうと思います(笑)

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